ペット医療の進歩に伴って、近年犬猫の寿命は延びています。それに伴って老齢に伴う病気が多くなりました。歩けない、徘徊する、食べられない、夜鳴きするなど、さまざまな症状が現れます。これらの症状は毎日の適切なケアを必要とします。以下のようなことでお悩みの際は、ぜひご相談ください。
| おしっこが出ない・少ない |
飲み水が少なくなると、尿を作ることができません。尿が作られなければ、体の老廃物を捨てることができません。そんな場合は1日の飲水量をチェックし、足りない場合は飲ませてあげる必要があります。1日のおおまかな飲水量は(体重×30)+70(ml)で計算することができます。
ただし、塩分の不足、神経疾患、腎臓病等の場合にはそれぞれに対応が別途必要ですので、ご相談をお勧めします。
腎臓が病気になると、尿が作られなくなってしまうことがあります。体にむくみがあったり、元気食欲が極端にない場合はご来院をお勧めします。
尿を貯めている膀胱が縮まない、尿道の括約筋が緩まないなどの原因があります。自力での排尿が困難な場合は、膀胱を圧迫したり、カテーテルを挿入したりして排尿させることができます。院内でのトレーニングにより、飼い主さまがご自宅で排尿できるようご指導もさせていただいております。
| 尿がもれてしまう |
尿道の括約筋が緩みやすくなったり、本人が我慢できなくなったりすると、どうしても尿がもれてしまいます。尿が体表についたままになると、皮膚炎を起こしてしまいます。大変痒みが強く、夜鳴きの原因になっていることもあります。圧迫排尿で事前に排尿させると予防できます。皮膚についた尿は、暖かい濡れタオルで拭き取ったり、お湯で流してあげるようにしましょう。
| 夜鳴き(犬) |
老齢になると、痴呆のような症状が現れて、昼夜問わず鳴き続ける(吠え続ける)ことがあります。そんなときはまず、何が原因で鳴いているのか、以下のような点をチェックしてみましょう。
以上のような点を改善しても、鳴きやまない場合は受診の上、体のどこかに痛い場所がないか、痴呆のような症状がないか調べます。
場合により、抗不安薬・鎮静剤の内服・坐剤を使用して、興奮を抑えて眠らせるなどの処置が適応になる場合があります。
| 床ずれ |
体が痩せて骨の隆起部が直接床に当たるようになると、その接地部分で褥瘡(床ずれ)が生じてしまいます。体の圧を分散させるように厚めのマットを敷いたり、一定時間ごとに体位を変更する必要があります。